植物工場(野菜工場)については色々書籍も出ておりますが、『土』を用いた植物工場は植物工場研究の第一人者(もともとは水耕栽培)高辻先生を会長とした『有機等利用植物工場研究会』にて研究され、ヴェルデ社の土(ヴェルデナイト)の存在が可能にしたものでした。

ここでは特に土を活用した野菜工場の意味合いとメリットを考えてみたいと思います。

  1. 農業ができる農業への参入障壁は意外と高いのですが、それは農地を買うことは難しいし、農地を借りることも難しいからにほかなりません。このことを根本的に解決しています。
  2. 農地を持てる上記と同様ですが、農民でなくとも農地が持てることになり、これは有史以来の革命的出来事なのかもしれません。しかも、郊外ではなくたとえば銀座に農地を持てるわけです。
  3. <現地直送>が可能になる産地直送、地産地消どころか、<現地直送><フードマイレージ0>も可能です。
  4. 農業の工業化、つまりは第一次産業の第二次産業化が可能になる『植物工場』であればまさしく農業の工業化となり、そこでは均一な(と言っても生物としての揺らぎは当然あります)製品の大量生産が可能になるわけです。
  5. <有機無農薬の野菜>が大量に生産できる本来これが第一番に来るべきものかもしれません。日本の食の未来と、子供の食の安全を考えると国家レベルで必要とされる事象だと思います。
  6. 天候に左右されない生産ができる4を具体的に言えばこういうことになります。安定した農業が可能になるわけです。
  7. 雇用創出が可能になる3Kとしての農業ではなく、<工場内での簡単な軽作業>、というレベルのお仕事になるでしょう。炎熱あるいは極寒の中、場合によっては台風の中の作業、などというものがないわけで、退職者、お年寄り、障害をお持ちの方などの雇用が創出されます。
  8. 土なので根菜類或いは穀物の栽培が可能である。例えば温暖化現象があっても砂漠で穀物輸出国になれるし、寒冷化しても北の国で穀物生産が出来るということになります。
以上 考察させていただきましたが現時点のものであり、また関連者全体ではなく文責は筆者にあることをお断りしておきます。