植物工場(野菜工場)とは?「野菜や苗を中心とした作物を施設内で光、温湿度、二酸化炭素濃度、培養液などの環境条件を人工的に制御し、季節や場所に関係なく自動的に連続生産するシステム」

高辻 正基 東京農業大学客員教授はその著書『完全制御型 植物工場』の中でこのように述べています。

高辻先生は2009年1月に発足した農林水産省及び経済産業省が植物工場の活用及び普及・拡大に向けて、支援施策や制度的な課題について検討するために農商工連携研究会植物工場ワーキンググループを設置したが、その委員長を務めている方です。
また、同書からの引用によれば
これは農業生産が露地栽培→施設園芸→水耕栽培→植物工場の順に環境制御が高度化してきた頂点に位置する。
農業の主流はもちろん露地栽培だが、天候や土俵などの自然環境の影響をもろに受けるので生産が不安定になり、季節性が避けられない。
近年の施設園芸の発展は野菜や花の端境期をなくし、周年的な供給を可能にした。しかしまだいくつかの問題がある。
露地栽培にせよ施設園芸にせよ、一般には農薬の使用が避けられないので、生産者と消費者双方にとって安全・安心とはいえない。
また施設園芸ではハウスを使用するので、そのままでは夏場の温度管理が難しく、周年供給というわけにはいかない。さらに冬場の日照不足などの原因によって、生産物の味や栄養価の問題が生じることがある。
以上引用終わり
そしてこれらを解決するのが植物工場というわけです。
そのような理由により植物工場のワーキンググループがでました。そしてデモ用小型プラントが経済産業省の入り口に置かれ、石破農水大臣(当時)がその前で写真を撮影をしたりするのですね。